問題点と言葉の移り変り

「バイト敬語」という敬語の種類があるのはご存知だろうか。敬語を正しく使える人が、間違った敬語を使う若者に対して皮肉を交えて呼ぶ表現である。敬語を正しく理解しないまま、アルバイト先などで無理に敬語を使おうとするため、誤った使い方をしてしまうのだ。そして、それを頻繁に使用することによって、その若者が大人になっても、誤った敬語を使い続けてしまうという問題が出てきている。具体的に「バイト敬語」にはどのようなものがあるのだろうか。最も典型的なものは、「~になります」という言葉だ。通常「~になる。」とはあるものが別のものに変わるときに「~に変わった」という意味で使用するものだ。ところがこれを、レストランのウェイターがハンバーグを運んできたときに、「こちらハンバーグになります」という。いまではこのセリフを聞いて何も間違えがないのでは?と思う方も少なくないだろう。しかし、正しい敬語を認識している人にとっては違和感を感じるのだ。ハンバーグになるということは少し前まで何だったのか?他に、「~の方(ほう)」という表現も「方」という余計な言葉を入れてしまっていると指摘されることが多い。このようにバイト敬語と呼ばれる誤った表現の言葉は多用され、多くの人たちの耳になじみつつある。今では年配の方まで、このような表現を使用しているのを聞くとことさえある。このことを問題ととらえて、多く呼びかけている方もいるが、実際この流れに逆らうことが正しいのかは疑問である。言葉は常に進化していくものだ。多くの人が使いやすく耳にもなじむのであれば、最初は誤った言葉でもそれが正しい表現に変わっていくのかもしれない。

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